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「できれば15時までに病院へ」緊急入院をスムーズにするために知ってほしいこと

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今日も急変あり、外来も悩ましい症例もあり、忙しい日でした。外来患者数だけ見ればそんなに忙しいはずはないのに、このくたびれ感はどこから!?(あなたの風邪はどこから?的な)余談ですが、そう言えば、テレビ線がなくなって数年…。テレビコマーシャルを見なくなったので、新しいネタが入ってきません。 緊急入院は、救急車を呼べば終わりではありません。 「入院が必要なら、すぐ救急車を呼べばいいのではないですか」 患者さんやご家族からすると、そう思われるのは自然なことかもしれません。 具合が悪い。家では見られない。先生も入院が必要だと言っている。それなら、救急車を呼んで病院へ行けばよい。まー、表面だけを見ると、非常に単純な話に見えます。 しかーし、実際の緊急入院は、それほど単純ではありません。 実は、医師は、患者さんの前で診察をしながら、緊急性と重症度を考え、疑われる病気を考え、もともとの生活状態と今の状態を比較しています。そのうえで、どの病院にお願いするのがよいのか、どの方法で移動するのが安全なのか、何時までに到着すれば必要な検査を受けられるのかを同時に考えています。 今回は、クリニックから緊急入院をお願いするときに、私たちが何を考えているのかを書いてみたいと思います。 まず考えるのは「緊急性」と「重症度」です 患者さんを診たとき、まず考えるのは緊急性と重症度です。当然です。 次に、どのような病気が起きている可能性があるのかを考えます。そして、それと同じくらい大切なのが、もともとのADL、つまり普段どの程度動けていたのかという情報です。 例えば、同じ肺炎でも、普段どおり歩けて、食事が取れて、酸素の値も保たれている人であれば、外来治療ができる場合があります。一方で、熱はそれほど高くなくても、立ち上がれない、食事が取れない、トイレに行けない、家族だけでは介助できないという状態であれば、自宅に帰ることが難しくなります。 つまり、病名だけで入院を決めているわけではありません。病気の重さと、その人が生活を続けられるかどうかを一緒に考えています。 肺炎ではA-DROPという重症度判定の目安があります。心不全では、酸素化が保たれているか、呼吸苦が強くないか、動悸や息切れによって日常生活ができなくなっていないか、といった点を見ます。 ただし、どの病気でも、点数だけで決められるわけではありません。 検...

家で治すという選択肢:入院関連障害とHospital at Homeを知る

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「入院させた方が安心ですよね」って、かなり自然な感覚だと思うんですよね。在宅医療を経験してみると、この感覚に多様性が生まれるんですよ。自分も入院という環境しかしらなかったし、在宅医療での治療成績も分からなかった。 僕ら医療者でも、ふとそう思う瞬間ありますし。家族としてだったら、なおさらだと思います。 ただ一方で、こういう違和感もあって。「入院したら元気がなくなった気がする」っていう話、聞いたことないでしょうか? じゃあこれ、どっちが正しいのか。そもそも「家で治す」って現実的な選択肢なのか。今回はそのあたり、現場ベースで少し書いてみます。 入院関連障害=入院による悪影響 実際の現場で起きていることをシンプルに言うと、 不安になると入院を選ぶ でも入院すると動かなくなる 結果として弱って帰ってくる この流れ、かなり多いです。 特に高齢の方だと、75歳を超えるとかなりの割合で、80歳を超えると半分近くの方で、入院をきっかけにADLが落ちると言われています。半分近くだからかなり多いってより、入院すると弱るって考えてたほうが良いかと思います。 つまり、「安全のための入院」が、別のリスクを生んでいる構造があるんですね。 ちゃんと英語の論文もございます。分かりやすそうなのが→Kenneth E at el. Hospitalization-associated disability: JAMA. 306(16):1782-93.2011ですね。 「助かる人はどこでも助かるし、難しい人はどこでも難しい」 これはかなり率直な話になりますが。急性期病院で働いていたときの感覚として、高齢者の急性疾患については「助かる人はどこでも助かるし、難しい人はどこでも難しい」というのが、一定数あります。 医者として、役にたってないんかい!と自らツッコみたくなりますが。まあ対症療法、きつさはだいたい取れます。でも、予後については、もちろん極端な言い方なんですけど。 例えば、一度は回復したけど食事が取れず、数ヶ月で亡くなるケース。あるいは、寝たきりに近くなって帰ってくるケース。 これは珍しくないです。と言うよりギリギリで連れ込まれた患者さんの7割はこれ。1~2割が元気で何も変わらず帰れる。1~2割がそのまま亡くなる。 あともう一つ大きいのが、家族の不安です。 本来は在宅で対応できたかもしれないケースでも...

なぜ今、地域医療に“マルチプレイヤー型の総合診療医”が必要なのか

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先日、総合診療医が馬鹿にされていたんです(またもXで)… 。ま~よくある話でありますが、今回のテーマは総合診療医です! 自分は総合診療医は否定的なイメージはなくて(そりゃ認知バイアスやろ!)。逆に地域医療って、ものすごく マルチプレイヤー向きの環境 になってきているな、と思ってるんですよね~! マルチプレイヤー医といえば総合診療医! 総合診療医の話をするとき、「(浅く…涙)幅広く診る医者」という説明をされることが多いんですが、正直それだけでは本質を表していないと思っています。 むしろ本質は、 バラバラのものを統合する仕事 なんじゃね?と考察して考えてたところです。 地域医療の患者の多くは「高齢者」 まず前提として、今の地域医療は人口構造が完全に変わっています。日本では、だいたい 3人に1人が高齢者 です。小児や働き盛りの成人は、当然そこまで病気になりませんよね。つまり、医療の大部分を使っているのは高齢者です。 そして高齢者医療の特徴はシンプルです。 問題が1つではない(シンプルではないじゃんか~!)。 高血圧 糖尿病 心不全 認知症 骨粗鬆症 廃用症候群 こういう問題が同時に存在します。つまり、地域医療では 「単一疾患を治す医療」よりも「複数問題を整理する医療」 のほうが重要になってくるわけです。ここで初めて、総合診療医の役割が見えてきます。 専門医が作るのは「局所最適」 誤解してほしくないのですが、専門医の診療はとてもとーーーても、めちゃくちゃ重要です。 例えば 循環器医は心臓を最善の状態にする 糖尿病医は血糖を最善にする 整形外科医は骨や関節を治す それぞれの専門領域では、ベストの判断をしています。 ただ問題が起きることもあります。 それぞれがベストでも、全体がベストとは限らない。 高齢者医療ではよくこういうことが起こります。 気づいたら薬が10種類以上になっている 病院をいくつも受診している 家族も何が起きているか分からない いわゆるポリファーマシーや、医療の分断です。これは誰かが悪いわけではありません。単純に 全体を設計する役割が不在 なんです。ここで総合診療医の価値が出てきます。 総合診療医は「バランスを取る仕事」 総合診療医がやっていることって、それぞれの治療を ゼロにするわけではない 。でも 全部...

せっかくいそにアジ取りにいったのに、リーファンとピラニアがSMしててエブッ!

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意味のわからないタイトルではありますが、医者には分かるはずです。国家試験大変でした。今日のテーマは結核です! 臨床をしているとですね、結核ってですね、本当に忘れた頃に来るんですよ。そして、肺結核だけではないですからね。完全に油断していた、とは言わないまでも、少なくとも自分の診療のど真ん中にある疾患、という感覚ではないんです。 先日、佐賀での結核の講演会に参加しました。登壇されていたのは、東佐賀病院の柴田先生、好生館、佐賀大学の先生方。内容は非常に整理されていて、呼吸器専門医の視点からの実践的な話でした。ただ、聞き終わったあとに知識も残りましたが、ちょっともやっとした少し居心地の悪い感覚でした。 ああ、これは終わっていないな、と。アンテナ立てとく必要があるな~と。 佐賀県のデータでは、若年結核患者の10.4%が外国人とのことでした。国籍はフィリピン、中国、ベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマーなど。数字としては10%。 高齢者施設には、若い外国人スタッフが普通に働いています。そしてその先には、免疫力の落ちた高齢者が集団で生活している。この構図、医学的に見れば、リスクがゼロとはとても言えません。 ここは誤解されたくないのですが、差別の話ではありません。疫学の話です。若年層で一定の罹患割合がある、空気感染する、高齢者は発症しやすい。この条件がそろっている以上、「可能性がある」という前提で考えるのが医療者としては自然だと思っています。 ではどうするのか。 私は、ここは制度で解決するしかないと思っています。雇用時の胸部レントゲンは必須にする。さらに、若年外国人労働者にはIGRA、たとえばクオンティフェロン検査やT-SPOT.TB検査を導入検討する。ちなみに入国時の健康診断はあるようですが、結構見逃されてそうとのこと。 レントゲンは一回です。IGRAも採血を追加するだけ。コストはゼロではないですが、アウトブレイク後の対応、接触者健診、風評被害まで含めたコストと比較すれば、十分に検討に値すると思いますね。個人の注意力に任せるより、最初から仕組みにしてしまう方が公平です。 一方で、高齢者については、正直、迷いがあります。 結核の症状は咳、痰、2週間以上続く咳は要注意。教科書的にはそうです。でも現場はそんなに単純ではない。食欲が落ちた、なんとなく元気がない、体重が減ってきた。肺...

たびょうをたべよう!

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たびょうって…何!? 食べれるの?食べれません!今回のテーマは「たびょう」って多病です。 グルメ特集ではなくすみません! マルチプロブレム(マルプ)症例って「病気が多いこと」!…ではない 一般に「マルチプロブレム」と聞くと、「高血圧も糖尿病も心臓病もある人」というイメージを持たれるかもしれません。しかし、病名がいくつ並ぶかは本質ではありません。 本当に問題が表面化するのは、「治療同士がぶつかるとき」です。 例えば、心不全(心臓のポンプ機能が弱る病気)がある人に対しては、体の余分な水分を抜く薬(利尿薬)を使います。しかし利尿薬を増やすと腎臓に負担がかかります。腎臓の働き(腎機能)が悪い人では、薬を増やせば心臓は楽になるかもしれませんが、腎臓がさらに悪化する可能性があります。 このとき医師は「どちらを優先するのか」という判断を迫られます。 糖尿病でも同様です。血糖値を厳しく下げれば合併症予防には有利です。しかし高齢者では低血糖(血糖が下がりすぎること)が転倒や意識障害につながる危険があります。 つまり、治療が「足し算」ではなく「バランス調整」になります。 この“綱渡り”が始まったとき、マルチプロブレム症例だねぇと認識します。 ちなみに良い臨床医って、このバランス調整が上手な人だと思っています。抗がん剤の量やタイミングの調整をするとかですね。 マルプは医学的問題だけではないっ! 「医学的問題が2割」って感覚を共有できるDrは少ない。というのは医学的問題を軽視しているわけではありません。むしろ医学的問題は重要です。ただし、医学的問題にはある程度の枠組みがあります。 医学には研究データがあります。 ・この治療で延命効果はどの程度か ・副作用の発生率はどれくらいか ・この病気の5年生存率はどれくらいか 完全ではありませんが、一定の見通しがあります。医療者はその範囲の中で判断できます。 一方、家族や社会的な問題は、数値化できませーん。 ・介護する娘さんが仕事を辞めるかどうか ・兄弟間の意見対立がどこまで深刻か ・経済的余裕がどれくらい持続するか ・「延命は望まない」と言った本人の言葉がどこまで揺らがないか これらには統計的な答えはありません。しかも時間とともに変化します。だから難しいのです。これは人にとっては面倒に感じると思いますし、医師の仕事!とは言い切れないところもありますよ...

猫に小判 風邪に抗生剤

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外来をしていると、正直なところ「抗生剤、出ますか?」と聞かれる場面は少なくありません。まぁ聞かれて全然嫌ではないのですが…。抗生剤が必要がない可能性が高いことをきっちり説明します。 最初にご案内したいのは「 抗微生物薬適正使用の手引き第三版@厚生労働省 」です。医療関係者(特に研修医の先生方)にもおすすめです。患者さんも読めないわけではありませんので、抗生剤要るのかな?と思ったときには見てみると良いですよ~。 例えば、咳が良くならない!ってときの抗生剤投与の目安は以下の通りで書かれています。 早く治したい。不安を消したい。仕事や学校を休めない。って気持ちは分かります。自分も仕事休めないですもの。 ただ、その一方で、僕自身はいつも少し立ち止まります。 これ、本当に今、抗生剤が必要な場面なのか。それとも「薬があると安心する」という期待に、医療が引きずられていないか。 今日は、抗生剤を「出す・出さない」という単純な話ではなく、なぜ悩むのか、どこで判断しているのか、その思考の中身をできるだけ解説してみましょう! 結論から言うと、 抗生剤を使わない判断のほうが、実はずっと考えています。 まず前提として。 抗生剤は、細菌感染症には非常に強力な武器です。これは事実です。 肺炎、尿路感染、胆嚢炎、皮膚感染症。これらは抗生剤なしでは治りません。とは、言えません。肺炎はウイルス性が多いとされています。軽症の膀胱炎は自然治癒します。皮膚もしっかりと排膿されていていれば治ります。小学生の時に膝擦りむいて薬飲んだことなんてなかったですよね? まぁ、でも肺炎、尿路感染、胆嚢炎、皮膚感染症の多くは抗生剤が必要なときがあります。 一方で、いわゆる「かぜ症状」の多くはウイルス感染です。ウイルスには抗生剤は効きません。これは教科書的な話で、たぶん多くの方が聞いたことがあると思います。 ただ、現実の診療はそんなに単純じゃない。 たとえば、 ・熱はある ・のども痛い ・咳も出る ・体もだるい この時点で「ウイルスです」「細菌です」と白黒つけることは、実はかなり難しい(医師20年目ですが…)。 だからこそ、ガイドラインというものがあります。 溶連菌を疑ったときのCentorスコアや各種感染症ガイドラインは、 「この条件がそろったら抗生剤を考える」 「この段階では経過観察...

2026年診療報酬改定を見て、現場にいる医師として感じていること

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今回の改定を読んでいて、正直に言うと「点数が上がった下がった」という話よりも、もっと大きな流れのほうが気になりました。ああ、いよいよ隠しきれなくなってきたな、という感覚です。何がかというと、医療や介護の“支え方の前提”そのものが、静かに変わり始めていることです。 特に介護の分野ですね。現場にいるとここ数年、「なんとなくヤバそうだな」という違和感がずっとあります。人は足りない、でも介護が必要な人は増えている。制度はあるけれど、現実の生活と噛み合わない場面が増えている。今回の改定は、そのズレを数字で覆い隠すことが難しくなってきた、そんな段階に入った印象を受けています。 介護保険だけで回すモデルは、もう余裕がない これまでの介護サービスは、大まかに言えばこういう構造でした。 利用者の自己負担はある程度抑えられ、事業所は介護保険の中で収益を組み立て、人手で支える。この「制度の中でなんとか回す」モデルです。 ただ、ここに現実が重なってきます。 人件費は上がります。担い手は減っています。そして財源には当然限りがあります。訪問介護に至っては財源を絞った印象さえあります。そのわりに今更、ドラマを出してどうするの?( 訪問介護の倒産急増、人材確保に懸命の厚労省 PR動画・漫画など続々 ) この三つが同時に進んでいる状況で、「安く」「質が高く」「人手も十分」という三つを同時に成立させ続けるのは、構造的にかなり無理が出てきます。 これは誰か一人の失敗という話ではないと思っています。制度の設計の問題もあるし、私たち社会全体が「できるだけ負担は増やしたくない」という選択を長年続けてきた結果でもあります。その積み重ねが、今になって現場の余裕を削っている、という見え方のほうが実感に近いですね。 では何が起きやすくなるのか 制度が締まると、まず起きるのは「供給の細り」です。 訪問の担い手が減る、施設の人員確保が難しくなる、結果として同じ量・同じ質を維持しにくくなります。 その先に出てくるのが、自己負担の増加や、施設関連費用の上昇です。制度の枠内で吸収しきれない部分が、少しずつ利用者側に寄ってくる、という流れです。質を落とさないという前提で言えば、今まで低めに抑えられていた入居金や管理費が高くなるでしょう。 そうすると何が起きるか。 施設に入りたくても費用が壁になる。 在宅で支えたくても人手がいない...

「いつもと違う」を医療につなぐ ― 多職種連携における“モニタリング医療”の実際 ―

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先日、成章ネットワークの多職種交流会@佐賀市役所大財別館にて、高齢者モニタリングをテーマにお話しする機会をいただきました。 そこで強調したのは、ひとつの考え方です。 診察だけが医療ではない。 デイサービスも、訪問看護も、施設ケアも、すべてが“モニタリング”である。 これは概念論ではなく、日々の臨床の中で確信している実践的な事実です。 高齢者医療の本質は「治療」より前にある 高齢者は、教科書通りに症状を訴えません。 発熱しない肺炎 痛みを訴えない骨折 進行してから見つかる脱水や感染 食欲低下だけで始まる全身状態の悪化 これらは特別なケースではなく、日常です。 つまり医療の本当の入口は 「診察室」ではなく「生活の場」 にあります。 しかし、生活の場で起きている変化は 「医療言語」ではなく 「なーんか違うねぇ」「どうしたとね?」という生活言語で表現されます。 ここに断絶が起きると、発見は遅れます。 なぜ連携しないと遅れるのか 施設や在宅の現場では、こうした声が少なくありません。 「これくらいで医師に相談していいのか分からない」 「怒られるのではないかと思ってしまう」 この心理的ハードルは、現場の能力不足ではなく、 構造の問題 です。 医師側は「医学的に整理された情報」を受け取る前提で待ち、 現場側は「医学的でない気づき」を抱えたまま躊躇する。 このズレがある限り、医療は“ 重症になってから呼ばれる仕組み ”になってしまいます。 だからこそ必要なのが、 医療へ至る前段階の“モニタリング共有” です。 小さな違和感が医療に変わった実例 ある入所者の方。 バイタルは大きく崩れていませんでした。 しかし職員さんの言葉はこうでした。 「いつもより反応が遅い気がする」 「食事のペースが違う」(食いしん坊の食欲不振は大きな病気が隠れていることが多い) この情報がMCS(Medical crae station)で共有され、看護師がヒアリングし、医療言語へ翻訳。軽度の意識変容と判断し評価すると、感染症の初期でした。 発熱もなく、呼吸苦もないが、血液検査をすると感染症のデータでした。 もし「様子を見ましょう」になっていたら、数日後には全身状態悪化の可能性が高かった。 これは高度な医療ではないけども、「いつもと違う」を拾えた連携の結果ですよね。 ICTは“効率化ツール”ではなく“心理的安...

2025年新型コロナワクチン定期接種のご案内 佐賀市にお住まいの皆さまへ

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「もうコロナは大丈夫じゃないの?」「今さらワクチンは必要?」 そんなご質問を、診察室でもよく耳にしますのでせっかくなのでブログでもまとめることにしました。 確かに感染者数が大きく報道されなくなり、日常も取り戻しつつあります。けれども実際には、 65歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方にとって、新型コロナの重症化リスクは今も続いています 。 さらに、コロナにかかったあと「なんとなくだるい」「息切れが続く」といった後遺症で困る方も少なくありません。当院のスタッフでも息切れが気になる人もいました。 ちなみに、私は年に1回は打っています。打ったあとは気だるくなるので嫌なのですが…。開業医の先生の中には3ヶ月毎打っているって人もいました。仕事が休めないから!って凄い覚悟です。 もう何回も打ったし、ワクチンはもう良いんじゃない? 新型コロナは季節性インフルエンザと比べても、 高齢者における死亡率が高い ことが分かっています。 日本感染症学会らの見解によれば、2022〜2024年にかけてのデータでは、65歳以上で感染した場合の死亡率は0.29%(約300人に1人)に達していました。 一方、同じ期間のインフルエンザによる死亡率は0.05%程度にとどまります。 つまり、高齢者にとっては「コロナはインフルエンザの5倍以上の致死率」を持っているのです。 「若い人は軽く済むことが多いけれど、高齢の方は違う」。 この違いこそ、定期接種が推奨される最大の理由です。個人的な感覚でもワクチンを打っている方が死亡リスクは低くなる印象はあります。勿論、打ってない人でも回復が早い人もいますが、総じて言えばやはり死亡リスクは高い印象があります。 ワクチンの効果 ― 数字で見る安心感 今回の定期接種に用いられる新型コロナワクチンは、 重症化や死亡を防ぐ効果がしっかりと示されています 。 国内データによれば: 死亡予防効果:84% 重症化予防効果:80%以上 接種を受けた方では、受けなかった方と比べて、重症化・死亡のリスクが大幅に下がることが確認されています。 例えば、65歳以上でワクチンを受けていない方の死亡率が0.29%だったのに対し、接種を受けた方はそのおよそ5分の1以下に抑えられた、という報告もあります。 数字で見ると説得力が違いますよね。ただし、この数値な...

2025/09/11 ケースカンファを開催しました

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さて、今月のケースカンファです! 2025/09/04開催予定が、急な往診が入って11日開催となってしまいました。ところが当日も急な往診が入って、また延期かぁ~と思ったところ全員戻ってきての参加になりました。 医師3人、看護師5人のバトル禁止のまろやかケースカンファですよ! 今回のケースカンファで自分が得られた学びは、ざっとまとめると次の3点です。 多分、看護師さんは看護師さんの視点の違う学びがあるんじゃないかな? 長年関わった人の意見の重み 担当者の固定しすぎ功罪 家族以外の介護者の余力もモニタリングする こうした気づきは、普段の診療ではなかなか表に出てこないものです。ケースカンファに参加することで、チーム全員の思考や経験を一度に吸収できるのが大きな魅力です。参加希望の方は、ぜひ次回の開催に注目してください。 ケースA:延命治療をするかどうかで意見が分かれた場合 仮想のケースですが、患者さんは高齢女性で、延命治療を望むかどうかで家族内で意見が分かれました。妻は自然な経過で見守りたいと考え、子ども世代は積極的治療を希望しました。こうした状況では、医師としては、どちらかに肩入れしにくいのですね。基本的にはキーパーソンにお話をして、家庭内で話してもらう。ただし、 長年関わってきたケア提供者の意見 を「尊重」することが非常に重要です。 自分が感じたのは、「結果論として正しかったかどうか」は後から分かるとしても、その人がどう考えてその意見に至ったかを理解すること自体が、チーム全体の学びになるのではないかと考えました。もう少し意見をシェア出来ると良かったかもしれません。ここで得られたのが学び①、「長年関わった人の意見の重み」でした。 ちなみに、このご時世パターナリズムを使用した意思決定支援は医師は苦手になってきています。説明義務違反がバズっている今日このごろですが、最近の医師はインフォームド・コンセント、意思決定支援が身についているので、「あんたは入院!!」みたいなパターナリズムな言動は不慣れでストレスで、ハイリスクだと認識するんですよね。そこはコメディカルのみなさんも知ってほしいポイントです。 ケースB:本人の希望と介護者の負担のバランス 次に、本人は「好きにさせてほしい」と考えていたケースを想定します。しかし、介護者やヘルパーの負担は既に限界に近く、日常生活...

【詳しく知らないと損する、帯状疱疹ワクチンの案内】

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帯状疱疹の真実―悪化すると「痛み」に悩まされ続ける可能性も 帯状疱疹はご年配の方に多く、病気・疲れ・ストレスがともなったときに発症しやすいです。この病気自体も痛みを伴いますが、さらに悪化すると「帯状疱疹後神経痛 (PHN)」と呼ばれる激しい痛みが残ることがあります。 帯状疱疹後の神経痛( postherpetic neuralgia;PHN )の観測データと痛みの強さ 帯状疱疹症例の 10〜50% でPHNを発症 60歳以上では 9.2% の人が3ヶ月以上痛みに悩まされる イタリアの調査では50歳以上の 20.6% が3ヶ月後も痛みを感じ、 9.2% が6ヶ月後も痛みが続いた 痛みは「焼けるような」「ズキンズキンとする」と表現されることが多く、衣類が触れるだけで強い痛みを感じる「アロディニア」に苦しむ人もいます。この痛みは数年にわたって残ることもあり、生活に大きな影響を与えます。 この痛み、帯状疱疹ワクチンで防げます 帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが体内に潜伏し、免疫が低下したときに再活性化することで発症します。しかし、ワクチンで予防することで発症率やPHNの発症率を大きく下げることができます。 帯状疱疹ワクチンの種類と比較 帯状疱疹ワクチンには主に2種類あります。 生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン) 1回接種 予防効果:1年後60%、5年後40% 自己負担額:2500円(佐賀市!!) 免疫抑制剤を使用中の人はできません 組み換えワクチン(シングリックス) 2回接種(2か月間隔) 予防効果:1年後9割、10年後7割 自己負担額:13,000円 副作用が生ワクチンより多め より高い予防効果を求める方には、 組み換えワクチン がおすすめされることが多いですが、費用や接種回数の違いを考慮し、ご自身に合った選択をすることが重要です。 どちらもメリット・デメリットありますので、 医師が一概にどちらかを勧めることはあまりありません。 極論でどちらを選べばいいの? 1回の接種で済ませたい人 → 生ワクチン より新しいワクチンを希望する人 → 組み換えワクチン 費用を抑えたい人 → 生ワクチン(2,500円) 2回接種でも問題ない人 → 組み換えワクチン(13,000...

RSVは高齢者にとっても危険!インフルエンザとの違いと予防策を解説

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1. RSVとは?高齢者にとっても危険な理由 RSV(呼吸器合胞体ウイルス: respiratory syncytial virus )は一般的に乳幼児の感染症として知られていますが、 高齢者にとっても深刻なリスク があることをご存じでしょうか? 実際、 最近の研究 によると、 RSVはインフルエンザと同等、もしくはそれ以上の影響を高齢者に与える ことが分かっています。特に、高齢者では肺炎や慢性疾患の悪化を引き起こし、入院後の再入院率や1年以内の死亡率が高くなることが報告されています。 2. RSVとインフルエンザの違い RSVとインフルエンザはどちらも極論風邪、呼吸器感染症ですが、症状や影響に違いがあります。 このように、 RSVは診断が難しく、特異的な治療法もないため、予防が非常に重要 です。 3. RSVの高齢者への影響と予防の重要性 高齢者がRSVに感染すると、 呼吸不全、肺炎、心不全の悪化 などを引き起こすことがあります。さらに、 入院後の再入院率が RSVの方がインフルエンザよりも高い(34% vs 28.9%) 1年以内の死亡率も RSVの方が高い(12.9% vs 10.3%) 4. RSVワクチンについて 2023年に RSVワクチンが承認 され、高齢者の重症化を防ぐ手段として推奨されています。 A) RSVワクチンの効果はどれくらい? RSV(呼吸器合胞体ウイルス)による感染症を防ぐために、新しく開発されたワクチンが「アレックスビー筋注用」です。このワクチンを接種すると、以下のような効果が確認されています。 重症化を大幅に防ぐ! RSVによる 肺炎や重症呼吸器疾患を防ぐ効果が82.58% RSVによる 急性呼吸器疾患の予防効果は71.71% つまり、ワクチンを接種することで、 RSVによる重い病気になるリスクを約80%も減らせる ことが確認されています。 B) ワクチンはどんな人が受けられる? 60歳以上のすべての人 50歳以上で、以下のリスクがある人 慢性肺疾患(COPD・喘息 など) 心疾患(心不全・狭心症 など) 糖尿病 肥満 慢性腎臓病・肝疾患 ※ 1回の接種でOK! (現時点では追加接種の必要はなし) C) 副反応はあるの? ワクチン接種後、一時的に以下のような副反応がみられることがあります...

好生館シンポジウム 2025: 地域医療構想と佐賀県の課題

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2025年2月7日、佐賀市医師会立看護専門学校にて開催された好生館シンポジウムに参加しました。地域医療構想や在宅医療の課題について考えるきっかけとなった印象深い講演がいくつかありましたので、以下に感想をまとめます。 松田真也教授の講演: 地域医療構造と未来の展望 産業医科大学の公衆衛生学教室 松田晋哉教授による講演は、地域医療構想の現状と課題について詳しく解説されました。松田先生のお話はいつも面白く聞かせてもらっています。最初にお聞きしたのは10年くらい前のプライマリケア学会だったと思います。今回は厚生労働省の資料を基にした話が中心でしたが、松田教授独自の視点や分析が大変興味深い内容でした。(厚生労働省の資料は概ね確認していますので😊) 極端にまとめると、以下の2点です。好生館という救急病院に勤められている先生方はどのように感じられたのでしょうか? 医療、介護が連携し、高齢者救急を支える病院の重要性 大病院の僻地へのサポートの重要性 特に印象的だったのは、地域版のラピッドレスポンスシステム(RRS)の提案です。これは、院内で急変時に対応する横断的チームを地域医療に応用するもので、高齢者の急変対応や一次調整機能の強化を目指しています。ただし、診療報酬制度の現状ではビジネスモデルの確立が難しく、私的には課題が多いと思います。先日記事にしたPOCTなども重要になりますね。 また、急性期医療の役割が減少し、慢性期医療や予防医療が重視される中で、栄養ケアや生活機能リハビリの重要性が強調されました。この分野での医療と介護の連携が鍵となります。 佐賀県における医療介護提供体制の現状 講演では、佐賀県内の地域差や課題について具体的なデータが共有されました。 訪問診療・訪問看護の不足 : 特に南部地域での訪問診療や看護の提供が少ないことが指摘されました。 サービス付き高齢者住宅の地域差 : 東部や北部では全国平均の2倍以上あるのに対し、中部では60%程度という大きな格差が見られます。 訪問介護の低さ : 佐賀県全体で全国平均の25-50%の水準です。診療報酬改定による影響も大きいとされています。もうすぐハスカップ・レポートの記事も作りますが、訪問介護はもう少し報われて良い分野だと思うのですが…。 こうした状況の中で、松田教授は各地域の課題に応じた体制づくりが...

【論文採択】当院の香月医師・院長が発表 - 転倒後の体調変化を見逃さないために

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今回は、当院の香月医師が第一著者として発表した最新の医学研究について、患者の皆様にもわかりやすくお伝えしたいと思います。 Katsuki NE, Eguchi H, Hirata R, Aihara H, Tago M. Low-Energy Trauma: Severe Liver Injury in an Elderly Patient from a Seated Fall. Am J Case Rep. 2024 Dec 27;25:e946094. DOI: 10.12659/AJCR.946094 香月医師の鋭い臨床考察、振り返りから生まれた発見 一見軽症に見える転倒でも重大な臓器損傷につながる可能性があることを、実例を通じて明らかにしました。この研究は、国際的なアメリカの医学雑誌「American Journal of Case Reports」に掲載されています。 なぜこの研究が重要なのか? 香月医師が報告した症例では、椅子からの転倒という日常的な事故が、実は深刻な肝臓損傷につながっていました。特に注目すべきは、以下のような一般的な胃腸の症状で発症したことです: 吐き気 嘔吐 おなかの痛み 下痢 これらの症状は、一般的な胃腸炎と見分けがつきにくいものです。 当院での診療体制 この研究成果を活かし、当院では以下のような体制で転倒患者さんの診療にあたっています: 詳細な問診・診察 必要に応じた適切な検査の実施:軽微な転倒でも血液検査や超音波検査を行い重症の疾患を除外します 継続的な経過観察 こんな時はご相談ください 以下のような症状がある場合は、ためらわずにご相談ください: 転倒後の体調不良で、いつもと様子が違う、食欲低下、顔色の変化、おなかや胸の痛みなどがある場合は骨、筋肉、腱などの整形外科疾患だけではなく、内科疾患が隠れていることがあります。 ただし、骨折などが疑われる場合は整形外科の受診が優先です。 地域医療への貢献 私たちは、研究成果を地域の皆様の健康管理に活かせるよう、日々努力を重ねています。転倒後の体調変化で気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。 小さなクリニックでも、反省、検討を重ねて症例報告を行っていきたいと思います。知見が世界に広がり、それがまた他の医師の役に立ち、その地域医療に...

第32回佐賀心不全研究会:経皮的左心耳閉鎖術・老化と生活習慣病

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第32回佐賀心不全研究会について 約30年前から行われており、今回が最後の開催となるとのことでした。心不全がますます増える中、情報共有が出来る機会が少なくなり残念に思います。思い出深い研究会なのでしょうか、いつもより重鎮の先生方の参加が目立っていました。 経皮的左心耳閉鎖術の導入後の現状と課題 佐賀大学医学部循環器内科横井先生より、経皮的左心耳閉鎖術の導入後の現状と課題が発表されました。心房細動の患者に対し、まずはカテーテルアブレーションの適用を検討し、抗凝固療法の継続が難しい場合に左心耳閉鎖術を行う治療フローが紹介されました。特に、出血リスクが高い患者や過去に脳梗塞を繰り返している患者が対象であることが強調されています。また、日本の伏見レジストリデータに基づき、多くの患者が高リスク群であるため、抗凝固療法の重要性も言及されました。閉鎖術後の患者の経過については、出血や脳梗塞リスクの管理が依然として課題とのことでした。 さらに、閉鎖術の適用患者における心房心筋症の進行度を病理学的視点から分析する新たな取り組みが紹介され、進行した心筋症がアルツハイマー病に似た進行性疾患である可能性が示唆されました。 当院では現在、消化管出血のために抗凝固療法を断念している患者がいらっしゃいますが、LAA閉鎖術を選択肢として考慮することは非常に重要であると感じています。特に認知症やADL(活動能力)を考慮する必要があるため、患者の状態に合わせた慎重な検討が求められます。 成功率とトラブル事例 佐賀大学でのLAA閉鎖術に関する実績では、成功率が非常に高いとされていますが、1例(亀背が強い患者さん)のみ撤退が必要だったとのことです。 連携の重要性 LAA閉鎖術を検討する際、消化管出血の治療は消化器内科、不整脈の管理は循環器内科と、各専門科との連携が不可欠です。これらの分野での連携が取れていない場合、LAA閉鎖術が治療選択肢として浮上しない可能性があります。そのため、各医師間での情報共有が重要です。特に大きなイベントに関しては、一見関係なさそうに思える場合でも、報告することで治療選択肢が広がる可能性があります。 患者選択と治療の未来 LAA閉鎖術を行う場合、症例選択が非常に重要です。高リスク患者においては、治療後のトラブルが多くなる可能性があるため、十分な患者選択と術前・術後の管理が必要です...

ドクターサロン10月号の注目ポイントと当院の取り組み:高齢認知症患者と骨粗鬆症治療に対するアプローチ

認知症や骨粗鬆症は、高齢者にとって重要な健康問題です。ここでは、江口医院の視点から、それぞれの疾患に対する最新の知見と治療方針について詳しく解説します。認知症患者やその家族、また骨粗鬆症のリスクがある方にとって参考になるような内容をお届けします。

新型コロナワクチン接種の最新情報:効果・副反応・費用について【2024年最新版】

 目次 1. はじめに 2. ワクチン接種の効果 3. 年齢別の重症化予防効果 4. 副反応について 5. 接種費用と補助制度 6. 後遺症(PCC)とワクチン接種の関係 7. 感染対策の継続について 8. 高齢者施設・在宅療養者の特別な配慮 9. 最新の接種推奨情報 1. はじめに 新型コロナワクチン接種について、最新の科学的データに基づいた情報をお届けします。本記事では、効果、安全性、費用面など、接種を検討される方に必要な情報を包括的にまとめています。 2. ワクチン接種の効果 入院予防効果 国内データ: 60歳以上:44.7% 海外データ: 60歳以上の入院予防効果:70.7% ICU入室予防効果:73.3% 18歳以上の入院予防効果:62% 救急受診予防効果:58% 長期的な予防効果 1・2回目接種後15ヶ月以降:40.2% 3回目接種後12-14ヶ月:52.3% 死亡予防効果: 4回目接種後20週間以降:68.2% 3回目接種後40週間以降:56.9% 1・2回目接種後40週間以降:49.7% 3. 年齢別の重症化予防効果 年齢層別の死亡率低減効果 90歳以上:未接種9-10% → 接種後1%台 80代:未接種7-8% → 接種後2% 70代:未接種4% → 接種後1%前後 リスク要因(オッズ比) 65歳以上:20.3 50-64歳:5.0 基礎疾患保有者:1-2 4. 副反応について ファイザー社コミナティの副反応率 重篤な副反応:0.00003% 死亡例:0.00001% 一般的な副反応 局所の筋肉痛 熱感 頭痛 発熱 ※副反応対策の処方箋は医療保険適用外 5. 接種費用と補助制度 2024年度の接種費用 高齢者自己負担(令和6年10月-令和7年3月) 佐賀市:2,000円 小城市:2,100円 神埼市:2,000円 多久市:2,100円 吉野ヶ里町:2,000円 上記期間外または非高齢者:16,000-17,000円 6. 後遺症(PCC)とワクチン接種の関係 最新の研究結果 ワクチン接種によるPCCリスク低減:約40%以上 PCCの主な症状: 息切れ 咳 動悸 頭痛 耳鳴り 倦怠感 ブレイン...