一般お勧め図書


『話し方革命』川瀬翔

河瀬尚氏の『話し方革命』は、「話し方は才能ではなくスキルである」と説く一冊です。
本書の核心は、自分軸ではなく相手軸で話を設計すること。
相手の感情や状況を理解し、「何を伝えるか」より「どう伝われば動くか」を重視します。
医療の現場でも、これはそのまま応用できます。
「この治療で寿命が延びます」ではなく、「ご家族と過ごす時間を増やせます」と伝えるように、理屈ではなく“得られる未来”を語ることで、人の心は動くのです。
本書は、感情・構成・環境を組み合わせ、伝達を“共感と納得の共有”へと変える方法を示します。説明の質を高めたい医療者にこそ、実践価値のある指南書です。

あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー

この本は、自分の価値観を見つめ直し、より豊かな人生を歩むためのヒントを得ることができます。7つの習慣をはじめそんなビジネス書はまずまずあるのですが、この本の特徴は、単なる理論や考え方を紹介するだけでなく、実際に自分で考え、行動するためのワークを通じて学びを深められる点です。これにより、読者は自分の価値観をより具体的に、実践的に見直すことができます。幸い自分は価値観に沿って生きれているなと感じましたが、この本に早く出会えていれば、もっとスムーズに今の価値観に向き合えたかも!?また、非常に読みやすく、無理なく楽しみながら読める内容になっています。自分もそうですが、特に忙しい毎日を送る中人は何のために頑張っているのかを見失いやすいですよね。馬車馬のように働くけど、何のために働いているのか?を見直す一冊です。自己反省や人生の目的を見失いがちな方にとって、週1、月1で定期的に読み返したくなる本。家庭や仕事とのバランスを取り戻すためにも、この本は役立つことでしょう。

運転者 未来を変える過去からの使者

運転手…ではなく、運転「者」。この本は、運や徳を積むことに対する新しい視点を与えてくれる一冊です。特に心に残ったのは、「良いことをしてもすぐに反応が返ってこない」という点、つまり徳を積むです。多くの人が経験するように、すぐにリアクションがないと、ついモチベーションが下がることもありますが、この本は「それでいい」と教えてくれます。徳を積むことの本質を深く理解でき、無駄に思える努力が実は次のステップに繋がると感じさせてくれる内容でした。また、予定外のことが起きたときにイライラしがちな自分にとって、この本は「それも良いことにできるかもしれない」と思わせてくれるきっかけとなりました。運や得というテーマに対する価値観が少し変わったように感じています。特に、うまくいかないことが続いたり、自分が運が悪いと感じたりしている人には、心を軽くしてくれる本だと思います。人生におけるポジティブな視点を学びたい方におすすめです。

余命10年


主人公の心理状態の変化が非常に丁寧に描かれており、その感情の揺れ動きに共感せずにはいられませんでした。特に、見かけ倒しの受容の後に生じる怒りや葛藤、困惑の描写が上手に組み込まれており、感情の変化をしっかりと追いながら物語が進んでいきます。恋愛に対する期待感や、ドキドキする感情の表現も非常に魅力的で、ちょっとムカついた!や甘酸っぱい気持ちを見事に引き出してくれます。

医療に携わる者として、障害や死に対する受容についても触れられており、人の心の揺れ動きやその理解に繋がる大切な教訓を得ることができます。医療者としては、速やかな受容(ある意味乱暴な仕方がないから早く受け入れろよ)を求めがちですが、反省しました。人の受容の過程には揺れ動くものがあり、その中の無力感なども臨場感あふれるようにかかれています。

恋愛や友情の描写も豊富で、甘酸っぱい気持ちやドキドキする感覚を再体験できるような作品です。(まさに今その世代の人たちには不要かもしれませんが)40歳代には昔の自分を思い出すような、懐かしい感情を呼び起こしてくれる一冊だと思います。心の動きを深く理解したい方にぜひおすすめしたい本です。

『隣の億万長者』を読んだあと、次に「本当に勉強になった」と感じた貯蓄や投資の一冊です。考え方が対照的に見える部分もありますが、こちらは豊富なデータと数値に基づいて語られるため、感覚ではなく理解として腹落ちしやすい印象があります。
特に印象に残ったのは、「いつ投資するのか」という問いそのものを疑う視点、そして株式を含む各投資先のメリット・デメリットの整理です。さらに、リタイアのタイミングについても具体的で、将来を考えるうえで多くの示唆を与えてくれました。
意思決定に役立つデータがふんだんに盛り込まれた名著であり、投資やお金について網羅的に学べる一冊です。特に「長く保有し続けることこそが、結果的に最適な投資になりやすい」という指摘は、初心者から中級者まで幅広く参考になります。物事を論理的に検証したい人に向いています。分かりやすい解説と客観的なデータが積み重ねられているため、納得感を持って読み進められました。
読むなら若いうちに読んどくほうがお得です。選択が静かに変わってくるかもしれません。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

前回紹介した「Just Keep buying」お金のため方ですが、今回は使い方です。本書は、ただお金を貯めることに囚われがちな現代人に、もっと大切なものを気づかせてくれる一冊です。アリとキリギリスのアリの弱点とは!?「貯金」だけを追い求める生き方に警鐘を鳴らし、人生を豊かにするための新たな視点を提供してくれます。具体的には、働く時間を減らし、思い出や経験を重視する生き方が描かれています。一番の魅力は、著者が提案する「お金ではなく、思い出を貯める」という哲学です。今の時代、過度にお金を貯めることに躍起になりがちですが、その先にある人生の目的を忘れてはいけない、と本書は訴えます。特に日本人に多い、倹約や「貯める」ことへの執着に対し、著者はそれが必ずしも人生の充実に繋がらないことを警告しています。むしろ、経験や思い出にお金を使うことが、後悔しない人生を作るのだというメッセージは非常に力強いです。バランスが大切なのは勿論ですが。欲しいものを手に入れたら、その分の金額を投資に回すという合理的な発想が紹介されています。これによって、物欲に走りすぎず、投資を通して将来への備えもできるというバランス感覚が養われます。また、年齢を重ねるごとに、お金を使うべき場面と貯めるべき場面の見極めが必要になるという点も勉強になりました。一方で、年齢を重ねた読者には少し厳しい内容に感じるかもしれません。特に定年後の生活を見据えると、著者の提案する生活スタイルは難しいと感じる部分もあるかもしれません。しかし、若いうちからこの考え方を意識することは、今後の人生を大きく変える可能性を秘めています。Just Keep buyingとは違ったお金の価値観を養う本です(どちらも投資は推奨している)。

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