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「値上げできない医療」が直面している現実と、それでも続ける理由

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フレーフレーインフレー 最近ですね、あの、ガソリン代とか、日用品とか、じわじわ上がってるの、感じてますよね。まー、ニュースでは「中東情勢」とか言われても、正直、どこか遠い話にも聞こえるんですけど。 でもですね、あれ、実は結構、日常に直結していて。で、その影響って、医療にも普通に来てるんですよね。あんまりこういう話って、クリニック側からは出てこないと思うんですけど、ちょっと今日は、そのインフレやら石油価格上昇の話をしてみようかなと思います。 たとえばですね、普段クリニックに来るときって、「いつも通り診てもらえる」っていう前提で来てると思うんですよ。でも、その「いつも通り」を維持するコストが、今けっこう崩れてきてます。 行動でいうと、 訪問診療で患者さんの家に行く 医療物品を仕入れる スタッフを確保する こういう、当たり前にやっている動きの一つ一つが、地味に、でも確実にコスト増になっています。 ただ、ここで一つ問題があって。医療って、基本的に「値上げできない」んですよね。 地味に効く… あの、例えばですね。訪問診療。 ガソリン代って、制度上は患者さん側に請求する形なんですけど、これ、当院では「固定」なんですよ。つまり、ガソリンが上がったからって、「今月から交通費上げますね」って、簡単にはいかない。で、結果どうなるかというと、上がった分は、クリニック側が吸収する形になります。 これ、地味なんですけど、結構効いてきます。 あと、物品ですね。医療材料。これも運送コストの影響を受けるので、普通に上がってます。正直、「あれ、これ前もっと安くなかったっけ?」っていうの、現場では頻繁に起きてます。 価格転嫁できず… ここで少し整理すると、医療機関のコストって今こういう状態です。 ガソリン代:上昇 医療物品:上昇 人件費:上昇 光熱費:上昇 ま、ほぼ全部上がってます。でも、これってどこの世界線もおんなじですよね~。 そして違うのは!収入にあたる診療報酬はどうかというと、例えば数%の改定があったとしても、インフレには全く追いついていません。 例えばガソリン。150円が155円になるレベルじゃなくて、もっと上がってるわけですよね。なので、今回診療報酬「3%上がったからOK」では、全然ない。 あと、あまり知られてないですが、医療って消費税を患者さんから取れない構造なんですね。でも、仕入れには...

出来ない!をデキサイで解決できるのか? 好生館シンポジウム 2026/02/19

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デキサイってトレンドですよね~。え、聞いたことない? DxとAIあわせて、デキサイ!はい、いつも通り私の造語です。今回は好生館シンポジウムに参加してきました。テーマはDxとAIです。去年?前回?は、松田先生による疫学的な話で、佐賀記念病院を激ほめしてました。好生館シンポジウムは一般臨床ではない話題で面白いですよね。感謝です。 今回の講演で一番強く残ったのは、やっぱり「持続可能性」でした。病院とかクリニックって、結局そこに尽きるよな、と。人的資本をちゃんと活かすこと、それにDX、それから施設とか設備のマネジメント。この三つが噛み合っていないと続かない、という話でした。 DXっていうと、どうしてもツール導入とかAIとかに目が行くんですけど、あの先生が言っていたのはもう少し地味で。「アンシャックル」って言ってましたけど、足かせを外す、というか、いつも詰まるところを減らすことなんだと。たしかに現場って、なんでここで止まるんだろう、っていうポイントがいくつもある。そこが外れれば、そんなに劇的じゃなくても、全体は回り始める。そういう話だったと思います。 だから、AIを入れれば競争優位になるかというと、むしろ逆かもしれないとも思いました。AIが一般化すれば、どこも同じアルゴリズムを使う。アウトプットは標準化される。質の底上げにはなるけれど、差別化は消える。差がなくなれば、最後は価格か立地か、という話になりかねない。だからAIは戦略というより戦術だと思っています。「入れるかどうか」よりも、「患者さんは何を求めているのか」を言語化できているかどうかの方が、本当は大事なのではないか、と。 DXも同じで、万能ではない。うちでもSlack、LINE公式、メディカルケアステーション、電子カルテと、いろいろ使っています。確かに速くはなりました。でも正直、管理は難しくなった。通知は増えるし、チャネルは分散するし、重要な情報が埋もれるリスクもある。紙は目に入れば認知されるけど、デジタルは開かなければ存在しない。これって構造的な問題ですよね。便利になったはずなのに、別の足かせを増やしていないか、と自分でも疑っています。 だからDXはツール導入というより「情報設計」なんだと思っています。どこに集約するのか、通知はどう設計するのか、最終責任は誰か。そこまで考えないと、効率化どころか疲弊します。 ...

クリニックはなぜ時間外診療をしてくれないのか?

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「あと10分待ってくれたら、着くので開けていてくれませんか?」 「18時半になら行けるのですが…」 「(17:30に)あと15分でつきます。(着かない)」 当院にもこんなケースは時々あります。受診したい気持ちや困っていることは実際分かっていて対応したい気持ちもあるのですが…。 病院における「時間外診療」は、多くの人にとってありがたい仕組みです。特に急な発熱やケガにも対応してもらえます。しかし、ほとんどのクリニックは時間厳守で閉まってしまいます。 なんて優しくない病院って言われそうですが、これって制度設計と報酬のバランスが崩れているために「割に合わない仕組み」になっているのです。 一般の方々から見れば、「仕事が忙しいから大変」「医療は公共サービスだから夜でも空いていてほしい」という感覚があるでしょう。ですが、医療も人が働いて成り立つサービスです。人件費、家庭生活、疲労の持ち越し――。これらの現実を抜きに「時間外を開けろ」と言うのは、いわばスタッフにサービス残業を強要するのと同じことになってしまいます。 以下では、実際の人件費や診療報酬の数字を使いながら、なぜ時間外受付が採算に合わないのかを具体的に見てみましょう。 1.時間外の「残業代」を数値で考える 医療従事者を時間外に残すには当然コストがかかります。ここでは仮に医師1名・看護師1名・事務1名が残る場合の人件費を考えます。 最新の 厚生労働省統計(e-stat) によると、全国平均で概算すると以下の時給水準です。 医師:約4,500円/時 看護師:約2,000円/時 医療事務:約1,200円/時 合計で 7,700 円/時 。これが、最低限かかる時間外労働の「給与コスト」です。 そして残業代としては通常25%割増が求められます。すなわち、 7,700円 × 25% ≒ 2,000円/時 が上乗せされる形になります。 では、時間外診療で医療機関に入るお金はどうでしょうか。現在の診療報酬体系では、時間外加算は 850円 に過ぎません。つまり、患者1人あたり850円増えるだけ。 単純計算すると、2,000円の割増を回収するには 最低2.2人の患者 が1時間に来院しなければ赤字です。もしくは受付、診察、検査、説明、処方、会計の全てを25分以内で済ませる必要があります。(本当はスタッ...