春のインフルエンザ祭り 2/23の休日当番医は疲れました…

2026/02/23は休日当番医。なんとなくインフルエンザが増えているのは分かっていました。
ですので、定期の訪問診療を早朝から始めて、途中から2名体勢の休日当番医となりました。

正直に言うと、休日当番医って楽じゃないです。家族と過ごす時間は減ります。子どもと一緒にいられるはずの日曜に仕事ですからね。そこは普通に嫌ですよね。

でも、病気って日曜だから軽いとか、祝日だから我慢してくれるとか、ないんですよね。
連休の真ん中で高熱出たらどうします?腹痛が続いてるのに病院がどこも開いてなかったら、不安になりますよね。だからこれは「義務だからやる」というより、「地域のどこかがやらないと回らない役割」だと思ってやってます。特に二次救急病院が疲弊しないように!という意識は持って頑張っています🔥

休日当番医で大切なポイントは…!

まず一番大事にしているのは、安全性です。これに尽きます。まあ、休日当番医が特別ではなく、安全性ですね。

ただ、休日って、血液検査がすぐ出なかったり、CTが撮れなかったり、制限があるんですよ。だからこそ、重症を見逃さないこと。急性でヤバい病気じゃないかをちゃんとチェックすること。それがプライマリーケアの役割です。軽症と重症を振り分けるトリアージ。それができなかったら意味がない。

その次に効率ですかね。
感染症がドッと来る日は、もうお祭りみたいになります。インフルエンザ、コロナ、溶連菌、マイコプラズマ。どんどん来ます。そうなると、安心感のケアまでゆっくり…は正直難しい。安全を守りながら、スピードも出す。このバランスが現実です。

休日当番医で多い病気は…

多い疾患はやっぱり感染症です。でもですね、「どうせインフルでしょ」は絶対に言えないんですよ。もうそう考えたくなるけど、考えたらバイアスの始まり、地獄の一丁目…。

昨日インフルBが多かったから今日もそうだろう、って思考が引っ張られることがある。これ危ない。だから疲れていても、診察の“お作法”は崩さない。身体診察をちゃんとやる。スクリーニングを抜かない。インフルエンザBの家族の中にコロナや溶連菌もいるんですよね。

将棋で言うと定石みたいなものです。
僕、振り飛車派なんですけど、定石崩すと頭めちゃくちゃ疲れるんですよ。診療も同じで、変な自己流をやり始めると逆に危ない。ルール通りやるほうが安全。

感染症は多いですが、腹痛も来ます。虫垂炎もあります。尿が出なくなった人も来ます。導尿してスッキリしたあと、膀胱留置を勧めるかどうか。医学的には安全でも、患者さんは「管つけたまま帰るの嫌です」って言う。そこも含めて現実です。

二次救急病院へ送るか送らないのかどっちなんだい!

紹介の基準はシンプルです。
バイタルが悪いか。進行が速いか。高度検査が必要か。

1週間前から痛いのと、数時間で悪化した痛みは全然違う。休日だからこそ時間軸は大事です。紹介は逃げじゃない。役割分担です。その代わり初期救急は頑張ります!

一次救急を頑張ったのに、二次救急が頑張ってくれないときにはマジ恨みます…。

勤務医の先生から見ると、休日当番医は頻度の高い疾患を一気に見られる場です。検査がない中でどう考えるか。これは結構鍛えられます。それと、上記の通り、軽症を一次で止めないと、二次・三次病院がパンクします。救急車が入れなくなる。だから防波堤みたいな役割ですね。

当院のウルトラマン的な特徴

今回も当院はドクター3人体制でした。これ、地味に大きいです。

今までも感染症を僕がどんどん回して、腹痛やエコーが必要な人はもう一人の先生に任せる。1人で全部やるより、安全性も処理能力も上がる。ベテラン2人って、わりと珍しいと思います。今回は2人で感染症をどんどん診察しました。一人で頑張るより、二人で頑張るほうが寂しくなくて良かったです。

どんぶらこ~どんぶらこ~

あと、救急って「波」があります。

震災のときはほぼ来なかったって話もありますし、正月は元日より2日のほうが多いとか。感染症は流行波に完全に左右されます。でも当番は3〜6か月前に決まるんですよ。その時点で流行なんて読めない。

人を増やせばいいじゃん、って言いますけど、駐車場は増えません。施設のキャパは急に広がらない。ドクターも急に捕まらない。看護師も急には来ない。だから開業医は大波に弱い構造なんです。

じゃあどうするか。波が来たら踏ん張るしかない。農家が田植えの時期に全力出すみたいなものです。海苔漁師の種付けは全力ですよね。

ただ、踏ん張りすぎると翌日の診療に響きます。平日の労働時間、開業医のほうが勤務医より統計的には長いです。夜9時帰りとか普通にあります。残業2時間どころの話じゃない。

ここでジレンマがあります。忙しすぎて断れば患者さんはどこかに流れる。でも消えない。都市部なら15分で次の病院。でも地方は30分40分探す。みんなが「他で受けてくれるやろ」ってなったら、結局どこかがパンクする。そして制度で縛られる。東京ルールみたいなのができる。

だから、個人の頑張りと地区の頑張り、両方なんです。誰か一人が無限に頑張る構造は持たない。でも誰もやらない構造にもならない。

休日当番医って、目立たないです。静かな日は何も起きない。でも、波が来たときに崩れない。それができるかどうか。そこが、その医療機関の“地力”なんじゃないかなと思っています。

(引用:僕のヒーローアカデミア)

どんなに忙しい救急でも、笑って応えられるようなカッコイイ人に…なりたいです!!(自己犠牲なし、家庭犠牲なしで)私がきたー!って。

コメント

このブログの人気の投稿

高齢者医療に新たな選択肢:イノラス試飲レビューと活用法

アジテーションとは“伝えきれない不安”――認知症ケアの現在地と新たな選択肢

【詳しく知らないと損する、帯状疱疹ワクチンの案内】