勃起不全(ED)とは?心と体に寄り添う治療:EDガイドラインを読んで
ED(勃起不全)は、単に体の問題ではなく、心と体の健康が深く結びついていることを教えてくれる症状です。
勃起不全(ED)って何?
EDは、「元気が出ない体の状態」と考えると分かりやすいです。これは、血液が十分に流れなかったり、心配やストレスで体の反応が鈍くなったりすることで起こります。
大事なのは「EDは体からのSOS」ということ。EDがある人は、心臓病や糖尿病、ストレス、神経難病などの病気が隠れている可能性があります。
尚、EDは年齢と共になりやすいので病気というより加齢現象が大きく関わっています。65歳を超えると2人に1人はEDですから自然な事でもあります。ですから、EDそのものを全部治す必要があるかといえばそうではありません。
EDが教えてくれる3つの大事なこと
① 体の健康状態をチェックするサイン!
EDは、心臓病や糖尿病の初期症状のこともあります。早めに気づいて治療を始めることで、大きな病気を防げるかもしれません。② 心の健康にも影響するよ!
EDになると、「自分はダメだな」と思い込んだり、不安になったりします。でも、適切な治療を受けると、自信を取り戻し、笑顔が増える人がたくさんいます。尚、体の病気からEDになっている場合は、体の病気を治すことでEDが治ることもありますよ。③ パートナーとの関係も改善できる!
EDの治療は、一人だけでなく、家族やパートナーとの絆を深めるきっかけにもなります。治療を通じて、お互いに話し合う時間が増え、より仲良くなることも!どうやって治すの?
日本ではPDE5阻害薬(飲み薬)が第一選択の治療法です。この薬は、血流を良くして体を元気にするものです。例えば、以下の3種類が使われます:
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シルデナフィル(バイアグラ)
- 効果発揮:30~60分後
- 効果の持続:4~6時間
- ポイント:多くのデータで有効性が確認されています!
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バルデナフィル(レビトラ)
- 効果発揮:30分後
- 効果の持続:4~6時間
- ポイント:難治性のEDにも有効な場合があります。
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タダラフィル(シアリス)
- 効果発揮:30分後
- 効果の持続:36時間
- ポイント:長時間効果が続き、自然なタイミングで使いやすいです。
当院ではシアリスを主に処方しています。
注意点:
- 薬は病院で処方してもらいましょう!ネットで買う薬は危険なことがあります。2008 年8月~2009年4月の間に日本とタイにおいてウェブサイトを通じて入手されたPDE5阻害薬3剤について調査した報告によると,偽造薬品の占める割合が日本では43.6%,タイでは67.8%だったそうです。
- 尚、非薬物療法である、運動療法やダイエットも推奨しますが、当院ではカウンセリング、ホルモン補充療法、陰圧式勃起補助具、海綿体注射、プロステーシス挿入術までは行っていません。
EDに対する偏見をなくそう
日本では、EDに対する偏見や恥ずかしさから治療をためらう人が多いです。でも、EDは年齢や生活習慣によって誰にでも起こることです。心や体の健康を守るためにも、もっと気軽に相談できる雰囲気を作ることが大切です。
まとめ
EDは、ただの「体の不調」ではなく、心と体の健康を守るための重要なサインです。適切な治療を受ければ、自信や生活の質(QOL)が向上し、家族やパートナーとの関係も良くなります。
もし、「最近、元気が出ないな…」と思ったら、一人で悩まず、病院に相談してみましょう。江口医院では、EDに関する相談を気軽に受け付けています。一緒に健康で明るい未来を目指しましょう!
参考文献:EDガイドライン 第三版
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